”STAN GETZ QUARTETS” –STAN GETZ –

”STAN GETZ QUARTETS” –STAN GETZ –

Prestige LP7002


 

黒地をバックにテナーサックスを吹くスタン・ゲッツのジャケットを見ているとすでに円熟の境地に達した演奏家のように見えてくる。

10代でこのアルバムに辿り着く事が出来たことには、自分にとってラッキーだった。それも良い印象で。

AUDIO店に勤めてJAZZファンのお客様や中古レコード店のマスターなど、とても一人では体験できない多種多様なJAZZ LPの話やLPの再生で知る事ができました。その中で白人のサックス奏者で聴くべき演奏家として多くの方がゲッツの名を挙げていたのです。
ゲッツの名は知ってはいましたがLPを買ってまで聴こうとは思っていなかった演奏家でありました。

演奏は1949年~1950年にかけての録音で初発売時は10inhSP盤、そののち10inhLP盤で発売され1955年にバンゲルダーのリマスターでLP盤として発売。

1927年生まれのゲッツ。録音時は22歳という驚きの若さだ。
驚きとはなにか、それは経験を伴わない新鮮さを感じる円熟の演奏といっていいのだろうか。
粋でカッコよく惚れ惚れするサウンド、フレーズ、テンポをたった3分間で完結させるのだ。

LPにはいくつかのセッションが集められているが、特にピアニストのアル・ヘイグが参加したセッションは歌心に関しては全く持ってスキがなく、アドリブはそのあまりの完成度に呆れるばかりで、私はただただ聴き惚れるしかない。

今まで紹介したLPでは私の生まれる以前の音楽が何枚かありましたね。というか殆どが私が物心付く前に録音された音楽なんであります。
なぜなんでしょうか。私にはそんな時代の音楽が新鮮で豊かに聴こえて飽きることがなかった。そして今の聴き続ける事が出来ているんです。

AUDIOが未来に向けて進歩をする時・・1950年前後に記録された音楽がどのように再生されるのか期待と不安がありますが、それはこれから新たに聴く人々の問題だろう。

 


ダイナミックオーディオ・トレードセンター店長・厚木 繁伸

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