”NEWK’S TIME ” –SONNY ROLLINS –

”NEWK’S TIME ” –SONNY ROLLINS –

BLP 4001


 

24歳の時にオリジナル盤を手に入れてから、毎週の休みに必ず最後に聴いていたアルバムだ。7年間は続けたと思う。

ほかの誰でもないこの4人が集まって初めて可能な演奏の数々はブルーノートレーベルでもパワー、密度、激しさ、ユーモア、どれもとっても最高レベルだ。
ロリンズを取り巻くはウイントン・ケリーのピアノ、ダグ・ワトキンスのベース、フィリー・ジョー・ジョーンズのドラム。
このリズムセクションは野性味が持ち味なんですが、ロリンズと共に突走るのをぎりぎりで留めて、ぐっとロリンズの手綱を引いているんだ。

「激しい演奏」は激しく聴きたい。そんな思いの中、自然とボリュームは上がります。音量を上げて激しくなるのなら簡単なことであります。
当時の私のJBL SYSTEMは私の至らなさでそのバランスは未熟なものでありました。音量を上げれば上げるほど375と075が突走りウーハーのE145は置いてけぼりなんですね。
その音の厳しさと言ったら作家の五味氏の名言がを引用させていただきますが「針のむしろの上」でしょうか。
すべての音楽がそうなる訳でもなく、だから毎週の音楽へのチャレンジの最後に確かめるのです。時には「TUNE UP」時には「ASIATIC RAES」そして「BLUES FOR PHILLY JOE」だ。

あまりの改善の無さに私は「ブルーノートレコードでAUDIOのバランスを確認するのは無理」なんて今思えば情けない事を真剣に考えたものです。
そんな考えが芽生えた時はこ、のアルバムを聴くことを控えてRCAレーベルやプレステッジレーベル、そしてコンテンポラリーレーベルの音楽をよく聴いたな。

しかし、そんなぬるい心持では本物の音楽バランスを私のAUDIOSYSTEMが得ることなく、中途半端なままで終わってしまう、と。また修行のような毎週のチャレンジが始まりました。それは置いてけぼりになっているE145をいかに歌わせるかだ。
一つの事を試しては3週間から8週間様子を見てだめなら撤退。良い傾向なら新たな事を試す。それを何年続けただろうか。
修行を続けているとほんの少しの違いが分かるようになるんですね。その違いがいい事なのか悪い事なのかは心が反応してれます。「凄い演奏を聴いているんだ」と思える心の確証であります。

その時のJBL SYSTEMは15年間使用してきましたが、あの修行の日々はサウンドがこんなにも変化させるものなのか、と自分でも感心するくらい豊かに音楽を響かせてくれました。

激しさと厳しさを持った音楽はもちろんこれだけではありません。ほかに出会うこともあるでしょう、出会えないこともあるとおもいます。
出会ってしまった私は苦労をしょい込むことになりましたが、この苦労がすべての音楽の役に立つと信じて果敢にチャレンジしてきました。

このアルバムの4人は本当に凄いのですよ。演奏も音も!!

さて私は80歳になってもこの4人と向かい合うことが出来るでしょうか。激しい音は激しく厳しい音は厳しくこれが出なければHi-Fiではないでしょう。
もちろん長生きしないと確かめられませんがね。


ダイナミックオーディオ・トレードセンター店長・厚木 繁伸

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