”First Place Again” Playboy ” — Paul Desmond –

”First Place Again” Playboy ” — Paul Desmond –

WARNER BROS W1356


私、ポール・デスモンドが大好きです。
スタジアムで観客がカードを持って人文字でタイトルとリーダーの名を浮かび上がらせるジャケットは大切なオリジナル盤。

JAZZファンならデイブ・ブルーベックのアルバム「TIME OUT」の「Take Five」でアルトサックスを奏でるポール・デスモンドを知っているはずだ。
でもそれ以外のアルバムや演奏となると中々出会うチャンスがなく、この1曲だけで知られていることが多い気がします。
もちろん私もそんな一人でありましたが、沢山のお客様との出会いの中でデスモンドのその他の曲を聴く事が出来たのはありがたいことでした。

沢山のアルトサックス奏者達の中でも個性ということではチャーリー・パーカーに匹敵するような唯一無二の演奏家ではないかと密かに思い込んでいるのです。
徹頭徹尾ソフトなサックスサンドでメロディを歌い上げるのですが、そのサウンドの根元には鋼のような芯があって、そこから音楽が湧き出ている、と。
矛盾する鋼の逞しさとソフトなサウンドがあの唯一無二なデスモンドの音を音楽性を作り上げていて、この矛盾こそがデスモンドの素晴らしさではないだろうか。
このサウンドに無類の歌心とアドリブが重なれば…どうしてこのような演奏家が現れたのでしょうか。いつも謎であり、そして感謝。

そしてデスモンドのサウンド効果を上げるためにどうしても必要な演奏家がいるのです!!
その名はジム・ホール、ギタリストであります。あとはできれば堅実な黒人のリズム隊でしょうか。
先にお伝えしましたデスモンドの素晴らしさの賛辞を私はそのままホールに捧げます。
MONOのLPで聴いた時、二人はまるで一卵性双生児ごとくお互いの心が分かる会えているようなアドリブを重ね、サウンドのカラーがピッタリと合っているのだ。
違いはお互いが奏でる楽器の違いだけだ。

ブルーベックとのアルバムも良いがRCAレーベルに残したアルバム達が特に素晴らしい。

「Greensleeves」はB面1曲目にある。
この曲は映画「西部開拓史」でデビー・レイノルズが薪火を囲んで歌っていたのを思い出します。
たった3分にも満たない短い曲ですが私にとっては忘れることの出来ない永遠の名演奏なんだ。

80歳になって聴いたらどんな思いを描くだろうか。。もちろん生きていたらの話だが。


ダイナミックオーディオ・トレードセンター店長・厚木 繁伸

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