”Beethoven Sym No5 ” — Wiener Philharmoniker, Carlos Kleiber –

”Beethoven Sym No5 ” — Wiener Philharmoniker, Carlos Kleiber –

Grammophon 2530-516

#第一楽章


マラソン試聴会使用ディスククラシック編です。

1曲目はベートーベンの交響曲第五番をカルロス・クライバー指揮のウィーンフィルで聴いて頂きました。
使用した機器はJBL 4367とマークレビンソンのプリとパワーアンプで入口はLINN KLIMAX LP12だ。

自分で初めて買ったクラシックLPは銀座の山野楽器でワルター指揮・コロンビアオーケストラによるベートーベンの交響曲第5番とシューベルトの未完成交響曲のカップリングLPだった。
もちろん曲を聴く為であって内容についての考察などは出来るはずもなく、ただひたすら聴くだけの毎日だったな。
そのあとカラヤンやベームなどでも聴いたがワルターの演奏が何となく好きと思うだけで、月日だけが過ぎていく。

でも、突然自我が目覚める瞬間が来たのです。それはFM放送で聴いたフルトベングラー指揮・ウィーンフルによるベートーベンの交響曲第五番。
運命の扉を叩く瞬間からもう私はスピーカーから出てくる音に、演奏に釘付けでした。感情的というか共有というか何か得体のしれない感覚が体の中から湧き出てくるのです。
あっという間のクライマックス…。とても充実した時間、「聴いた気がした」と心で呟いた。
それはMONO音源を入門用のFM/AMチューナーDENONのTU-335で受信したサウンドだったが、オーディオの質を突き抜けて聴こえてきた初めての体験だっただろうか。
それからしばらく何回か聴いても同じ感動を得ることは出来なかった。(カセットデッキでエアチェックしていた)

そんな悶々としていた時、クライバーの5番は凄いらしいとの話が伝わってきたのです。
さっそく秋葉原の石丸電気レコード館で購入、ペラペラのジャケットを大切に抱えて帰りターンテーブルをON、アンプを温め少し間をおいてLPをターンテーブルにセットした。
慎重にSPU-AEをLPにのせる。

初めて聴いたフルトベングラーの5番の感動と同じ感情が蘇ってきた…。ステレオ音源となってクリーンで密度感のあるサウンドに目頭が熱くなったものだ。

月日は流れ今では滅多に聴く事のなくなったベートーベンの交響曲第五番ですが、その時々で私を勇気づけてくれたり私のオーディオの状態を教えてくれたりしたのです。

JBLで聴く交響曲は音のダイナミズムと管楽器の豪放など演奏をまじかで、もしかしたら指揮者の位置で聴いているような場所に私を連れていってくれます。
そしてウィーンフィルの本気の凄味を自在に操るクライバーの神通力を、まざまざと見せてくれるのです。

許されれば、もしくは許される範疇の大きな音で第一楽章の第一音から聴いてみてください。それが運命です。


ダイナミックオーディオ・トレードセンター店長・厚木 繁伸

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