”GIL EVANS & TEN” -GIL EVANS–

”GIL EVANS & TEN” -GIL EVANS–

Viter VICJ-41659

#Ella Speed


さてこれからはJAZZ3枚を掲載していきます。

JAZZはJAZZでもBIG BANDを3曲3種類のスピーカーで再生しました。

 

マラソン試聴会では、初めはLINN EXAKT AKUBARIKでGIL EVANSのBIG BANDをFLACファイルで聴いていただきましたね。

ギル・エバンスのアップの横顔は確信に満ちた目と表情を捉えている。
Prestigeレーベルに1958年録音されたアルバム。たぶんこのアルバムを所有しているJAZZファンは少ないのではないかと思います。
モダンジャズレーベルでは珍しい10人による小ビックバンド編成のアルバムで多くのモダンジャズプレイヤーが参加している。
そして一般的なBIG BAND編成ではあまり使われる事のないバストロンボーンやフレンチホルンなどの楽器が使われことによって独特な響きの演出に一役かっているのもギルの才能であるのは間違いありません。

モダンビックバンドともいうべき斬新で都会的センスに溢れたサウンドとハーモニーはギルの編曲やアレンジに依る所で、それまでになかった新しさだ。
その斬新さを底辺から支えているのがポール・チェンバースのベースサンドであることは疑う余地のない事実である、というように私のAUDIOでは聴こえてしまうのです…。
抜群のタイム感覚、ビックサウンドで圧倒するピチカット、表情豊かなアルコ(弓弾き)演奏と自由自在な存在感で管楽器セクションを解き放ちます。
そしてこの豊かなサウンドを的確に捉えているのが録音技師でありカッティングエンジニアでもあるルディ・バンゲルダーなんです。
演奏家の個性はそのままに、実に伸びやかなサウンドを捉えたバンゲルダーはLPへの切り直しでサウンドの彫りの深さと迫力を湛えたのです。
そしてデジタルではステレオ音源となり各楽器の持つスピード感や響きの綾が克明に表れ今にして全く古さを感じさせない表情を私に示してくれます。
私はこの音楽をLP/MONO,CD/STREOで聴いていますがLPのダイナミズム、CD(FLAC変換して)の洗練感をその時々の気分で楽しんでいるのですがどちらも最高に楽しい。

今回は「Ella Speed」を選びましたが他にもいい演奏がちりばめられています。その中でも「Remember」はスローナンバーで、計算されつくされた管楽器の響きが幻想的に空間に解放されまるで自分が深夜のマンハッタンを彷徨っているような感覚を味わうような演奏だ。

LINNのSYSTEMはギルの思いを見事に音に変換してくれたと思います。でもこの音源にはまだまだ未知のサウンドが隠れているように思います。
この先を…ぜひご自宅で。


ダイナミックオーディオ・トレードセンター店長・厚木 繁伸

 

広告