”BLUE’S MOODS”-BILL MITCHELL –

ブルーミッチェル.jpg

”BLUE’S MOODS”-BILL MITCHELL –

Riverside RLP 336


 

これまたなんて瞬間を捉えた写真を気持ちよくジャケットに採用したものだ!!
煙草とJAZZは切っても切れない縁なのか、先にナバロ(Tp)やエバンス(P)も煙草を手にしたLPジャケットがあったな。

この煙草を手にトランペットを吹くミッチェルの姿を収めたカッコいいLPジャケットをそのまま音楽にしたような演奏がA面1曲目にある。
それは 「I’LL CLOSE MY EYES」5分55秒の怪演。

”天晴れ”とはこんな演奏をいうのか。とにかく全員が乗りに乗っている。
ウイントン・ケリーのピアノ、サム・ジョーンズのベーズ、ロイ・ブルックスのドラム。そう、このアルバムはワンホーンアルバムなんです。

ミッチェルの他のアルバムや他のグループに居る時の演奏を聴いたがそんなにワクワクしたりカッコいいなんて印象が殆どないんだ。
そんな印象の無かった彼の音楽をこのジャケットを見た時にはもう忘れていた。とにかく手に入れたいと店のレジに立っていたのです。

ブルー・ミッチェルの人生で一番輝いてる瞬間をLPに収めたじゃないかと勝手に思いを巡らせます。

テーマをシンプルに軽快に歌い上げるミッチェルはヤル気十分だ。ドラムのブルックスは少し出しゃばり気味のシンバルの軽快なリズムで音楽を推進させます。
ジューンズのベースサウンドは重くなく、少し芯が軽いが確りとビートを保持して演奏の脇を締めている。
実は…ミッチェル以上に好調なのがピアノのケリーなんです。
まるでピクニックに出掛ける子供の気持ちのようなアドリブを繰り出すのです。それがどんなに楽しくワクワクするアドリブとピアノタッチなのかは聴いてからのお楽しみ。

たった1曲だけでJAZZファンの心を掴んだブルー・ミッチェルは、このアルバムとこの曲で永遠に忘らるる事がなくなりました。
アルバムに1曲でも大好きな曲があれば良いんです。これもJAZZの好いところなんです。


ダイナミックオーディオ・トレードセンター店長・厚木 繁伸

 

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