”THE PAWNBROKER/邦題「質屋」”-QUINCY JONES-

質屋2

”THE PAWNBROKER/邦題「質屋」”-QUINCY JONES-

MERCURY MG21011


1965年の作品、あー「サウンド・オブ・ミュージック」も公開された年でもあります。有楽町のスバル座で1日で3回も見た映画が「サウンド・オブ・ミュージック」だ。
素敵でハッピーで私はたった3時間でマリア役のジュリー・アンドリュースの虜になったんだ。

で、話は「質屋」の方です。徹底的に暗い映画です。救いが無いと言っていい。
LPジャケットのデザインもそれを予感させている。

舞台はニューヨーク、ハーレムの高架鉄道下にある質屋。
主人公のナザーマンはポーランドで幸せな家庭を持っていたが、ナチスの侵入でユダヤ系の彼の家族は収容所へ送られ殺されてしまう。かろうじて生きのこった彼はアメリカに亡命したものの、この悲劇は彼の人生から人間的な温かみのある感情や人を信じる心を奪い、お金がすべての人物に変えてしまったのです。
そんなナザーマンが経営する「質屋」で起きる出来事は…。

クインシーの音楽は特にクールに演者に寄り添うナ。映画の内容と白黒によるコントラストの強い画面にピッタリだ。
JAZZの要素は少なくストリングスを使いナザーマンの心の内を見事に描き切っていると思います。

ナザーマン演じるロッド・スタイガーが何とも良いんだ。この映画の前に「夜の大走査線」の警官役を観て凄いと思っていただけに、このナザーマン役を観て役者という職業の困難さを肌で感じたものです。

映像と音楽で人はより感情的になるもんですね。

 


ダイナミックオーディオ・トレードセンター店長・厚木 繁伸

 

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