”死刑台のエレベーター”-Miles Davis-

MD1

”死刑台のエレベーター”-Miles Davis-

Fontana 660.213


1958年 ルイ・マルが25歳で監督したデビュー作品。

オープニング。カララ婦人の唇のアップから漏れる「あなたを愛してる」の一言からサスペンスは始まる。
そこに重なるマイルスのトランペットサウンドのサウンドはザラっとしていて、いやがうえにも緊迫感をあおってくる。

この映画は10代の私に、雷に打たれたような衝撃を与えてくれました。
マイルスはカララ婦人の妖しい美しさを、その心の内を見通すように音と音楽で表わします。

救いの無い物語が最後に光り輝くのは現像中の印画紙の中にほほ笑むカララ婦人とダベルニエ。やがて現像オーバーで黒く変わっていく印画紙のバックでマイルスが絶望の極致のようなサウンドを奏でる。

この素敵なオリジナルLPジャケットを手にするまでには10年以上の時間が必要でした。
ジャンヌ・モローを下から見上げるワンショットで決めたカバーは私の宝物。

私を深くJAZZと映画の世界へと引き込んでくれた作品です。

 


ダイナミックオーディオ・トレードセンター店長・厚木 繁伸

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